雑穀コラム

雑穀米は何歳から食べられる?1歳半・2歳からの始め方と子どもへの注意点

雑穀米はいつから食べられる

雑穀米って健康的なイメージがあるけれど、「小さな子にも食べさせていいの?」「子どもには何歳から食べさせていいの?」と迷っている方も多いのではないでしょうか。

結論からいうと、雑穀米を子どもに食べさせる目安は、離乳食が完了する1歳半ごろからです。

ただし、1歳半になれば必ず食べられるというわけではありません。

雑穀は白米よりも粒が硬いものや皮がしっかりしたものが多く、子どもの噛む力や消化機能によっては負担になることがあります。

そのため、最初は白米に少量だけ混ぜ、やわらかく炊いて、子どもの様子を見ながら少しずつ取り入れることが大切です。

この記事では、雑穀米を何歳から食べられるのか、雑穀の特徴や年齢別の取り入れ方、1歳半・2歳・3歳以降の年齢別の目安、雑穀米を子どもに与える際のおすすめレシピまでわかりやすく解説します。

雑穀米は何歳から?基本は1歳半ごろからが目安

雑穀米とは、白米に雑穀を混ぜて炊いたごはんのことです。

雑穀は、たくさんの種類があり、色や大きさ、食感もさまざまです。

見た目や噛(か)みごたえが白米だけで炊くごはんとは違うため、小さな子どもに食べさせることをためらうこともあるかと思います。

ここでは、そんな雑穀米を始める目安の年齢について解説していきます。

年齢 雑穀米の目安 注意点
1歳半〜2歳 少量からなら検討できる やわらかく炊き、白米に少しだけ混ぜる
3歳〜5歳 様子を見ながら取り入れやすい 消化しやすい種類の雑穀からスタート、丸飲み・下痢・便秘に注意
6歳以上 大人と同じ雑穀米でもOK 体調が悪い日は無理に食べさせない

雑穀米は、年齢だけで判断するのではなく、子どもの噛む力・飲み込む力・胃腸の様子に合わせて取り入れることが大切です。

特に初めて食べさせる場合は、平日の日中に少量から試し、食後の便の状態や肌の赤み、かゆみ、機嫌の変化などを確認しましょう。

基本の目安は「離乳食完了期(1歳半ごろ)」から

離乳食完了期(1歳半ごろ)

雑穀米を始める時期は、白米とは異なる雑穀の特徴から、離乳食が終わった(およそ1歳半)頃が目安となります。

白米は粒が軟らかく、消化もしやすいため、まだ噛む力や消化機能が未熟な子どもでも食べやすいのが特徴です。

一方、雑穀には皮がしっかりしたものや噛みごたえのあるものがあり、白米だけのごはんに比べると、よく噛んで食べる必要があります。

また、種類によっては噛みごたえが強いため、しっかり噛めないと喉に引っかかってしまったり、胃腸に負荷がかかってしまったりすることも懸念されます。

そのため、まだ噛む力や消化機能が十分に発達していない時期に、いきなり大人と同じ雑穀米を食べさせるのはおすすめできません。

そのほかに、種類によってはアレルギーを引き起こすリスクもあります。

こうした理由から、子どもの食べる力と消化能力がある程度育ってくる、離乳食の完了期後がスタートの目安となります。

1歳半ごろになり、離乳食が完了して普通のごはんに慣れてきたら、白米にごく少量の雑穀を混ぜるところから始めるとよいでしょう。

とはいえ子どもの成長には個人差がありますので、様子を見ながら、無理なく取り入れていきましょう。

3歳以降は大人と同じように食べられる?

3歳ごろになると、乳歯がほぼ生えそろい、しっかりと噛む力がついてきます。

また胃や腸などの消化器官も発達してきます。だんだん大人に近い内容の食事も消化できるようになるため、雑穀米も少しずつ取り入れやすくなります。

でも、丸飲みしやすかったり、軟便になりやすかったりするなど、子どもの食べる力と体の発達には個人差があります。

まずはよく噛んで食べることを基本にしましょう。

そして、消化しやすい種類の雑穀からスタートする、白米に対する雑穀の量を控えめにして炊飯時間を長めにする、なども大切になってきます。

子どもに雑穀米を与える前に知っておきたい注意点

雑穀米を始める前に知っておきたい注意点

雑穀は、前述の通り白米よりも粒が硬いため、消化に負担がかかる可能性があります。

また種類によってはアレルギーの心配もあります。雑穀に限らず初めての食材は、何かあったとき病院に診てもらいやすい平日の昼間に、ごく少量から試すのが基本です。

そして症状がないか観察し、問題なければ少しずつ増量していくようにしましょう。

雑穀の種類によってはアレルギーリスクがある

雑穀の中には、食物アレルギーの心配が懸念されるものがあります。

特にそばは、アレルギーが重症化しやすく、アナフィラキシー(※)を起こすこともあるため注意が必要です。

ほかには、乳幼児期に比較的発症しやすいとされている大豆、小麦アレルギーがある場合は大麦(※押麦含む)、ライ麦にも気をつける必要があります。

また別の種類であっても、アレルギーリスクがゼロということはないため、子どもに初めて食べさせるときは、ごく少量からスタートしましょう。

※アナフィラキシーとは、短時間に複数の臓器に強い症状が現れ、命に危険が及ぶ可能性のある重症な反応のこと
※押麦は、大麦を平たく加工したもの

雑穀米のデメリットや、腹痛・消化不良が気になる方は、以下の記事も参考にしてください。

関連記事:雑穀米は危険?デメリット・腹痛の原因・安全な食べ方を解説

硬さや粒の大きさによる消化負担や誤嚥(ごえん)に注意

雑穀は、種類によって粒の硬さや大きさが異なりますが、皮の硬いものは消化に時間がかかるため、調理する際に工夫が必要です。

炊飯器や鍋で炊くときは、水に浸す時間をしっかりと取り、よく給水させてから、加熱しましょう。

圧力鍋を使うと、皮が硬い雑穀でも中までふっくらと軟らかくなり、噛みやすく、そして消化もしやすくなるので、子どもも食べやすくなります。

粒が大きいものは、よく噛まないと喉に引っかかる可能性があるため、子どもには、小さくて比較的軟らかい種類の雑穀を選ぶと良いです。

また、泣いたり歩き回ったりしているときも誤嚥のリスクが高くなるので、落ち着いて座れるようになってから、保護者が見守る中で食べさせるようにしましょう。

雑穀米は白米よりも栄養価が高いが過信は禁物

雑穀を加えることで、白米だけでは不足しがちな食物繊維やミネラルなどを補いやすくなります。

具体的には普段の食事で不足しがちな鉄分やビタミンB群、カルシウムやマグネシウムが豊富に含まれています。また、便通サポート効果のある食物繊維も豊富です。

でも、食物繊維のほか脂質も多いため、過剰に摂取すると消化不良を起こすこともあります。

そのため最初は少量から取り入れ、雑穀米の頻度は週に2~3回程度にするなど、子どもの年齢や消化の様子に合わせて無理なく続けていくことが大切です。

ただし、雑穀米だけで栄養バランスが整うわけではありません。主食・主菜・副菜を組み合わせながら、無理のない範囲で取り入れましょう。

雑穀米のメリット・デメリットを詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

関連記事:雑穀米のメリット・デメリットをわかりやすく解説

年齢別・雑穀米の取り入れ方ガイド

ここからは、子どもの成長に合わせて、どのように雑穀米を取り入れるとよいか、年齢別のポイントをお伝えしていきます。

1歳半〜2歳:白米中心で少量の雑穀からスタート

離乳食を終える1歳半から2歳頃は、雑穀米を食べさせ始める目安の時期です。

白米に対し、ごく少量の雑穀を加える程度から様子を見ましょう。炊飯するときは、雑穀にしっかりと吸水させ、水分を多めにして炊いてください。

炊き上がったら、最初のうちは消化しやすいようすりつぶしてあげると良いでしょう。

そして、食後に便が軟らかくなったり下痢になったりしていないか、反対に便秘になっていないか、またアレルギー症状が出ていないかどうか、お子さんの様子を見てください。

問題がなければ、水加減を変えながら、少しずつ雑穀米の硬さを調整していきましょう。

3歳〜5歳:咀嚼力に合わせて雑穀の割合を増やす

乳歯が生えそろう3歳頃からは、子どもの噛む力や消化する力も育ってきます。

とはいえ、5歳頃になっても、噛む力や消化機能はまだ発達の途中なので、水分は多めにして炊くことをおすすめします。具体的には、白米1合に対して雑穀は大さじ1程度、水は通常の0.5合分以上多く加えて炊くところからスタートし、様子を見て加減してみてください。

6歳以上:大人と同じ雑穀米でもOK

6歳頃になると、噛む力や消化機能がさらに発達し、大人とほぼ同じ雑穀米を食べられるようになります。

様子を見ながら、少しずつ白米に加える雑穀の量を増やしてみたり、水加減を分量通りにしたりして、大人と一緒に雑穀米を楽しめるようになってくるでしょう。

ただし、アレルギーへの配慮は引き続き必要です。また、子どもは大人に比べて体調を崩しやすいものです。疲れているときや発熱や下痢など体調が優れないときには、無理をせず、消化しやすい白米を選ぶなど柔軟に対応することが大切です。

雑穀米を子どもに与える際のおすすめレシピ

ここからは、雑穀米にまだ慣れていない子どもでも、普段の食事に自然に取り入れやすくなるような、レシピとポイントについてお伝えします。

雑穀米のおかゆ:離乳食明けにおすすめ

雑穀米のおかゆ:離乳食明けにおすすめ

離乳食を終えた頃は、雑穀米のおかゆからスタートしましょう。ここでは炊飯器で作る基本のレシピをご紹介します。

<材料>
・白米 1合
・雑穀 大さじ1(洗米不要のタイプ)
・水 900ml

<作り方>
1.白米をとぎ(さっと何度か洗い)、雑穀、水を加える
2.水に漬けておく
3.炊飯器にセットし、炊飯ボタンを押す

最初のうちは、ブレンダーなどを使ってすりつぶしてあげると、口当たりが良くなり、消化もしやすくなるのでおすすめです。

なお、大人用に炊いた雑穀米から取り分けておかゆを作ると、より簡単にできます。その場合は、鍋に雑穀米を入れ、2倍ほどの水を加えて煮ます。焦げないように弱火にして、途中でかき混ぜながら軟らかくなるまで煮たら火を消します。

しばらくはフタをしたまま蒸らしておくと、水分が逃げずに食べやすい状態に仕上がります。

雑穀米のおにぎり:幼児食にぴったり

雑穀米のおにぎり:幼児食にぴったり

歯が生えそろってくる2歳半から3歳頃には、おにぎりを取り入れるのがおすすめです。おにぎりは自分の手でつかんで食べられるので、子どもたちに人気です。自分の一口サイズを知り、前歯でかじり取ってもぐもぐと噛む練習にもなります。

<材料>
・白米 1合
・雑穀 大さじ1~3
・水 1合分+雑穀と同じ量

<作り方>
1.白米をとぎ(さっと何度か洗い)、雑穀、水を加える
2.水に漬けておく
3.炊飯器にセットし、炊飯ボタンを押す

シンプルな塩むすびのほか、子どもが好きな具を入れたり、ふりかけを混ぜたりしても食べやすくなるでしょう。

もし子どもが興味を持ちそうだったら、ラップを広げて、子どもが自分で握ってみるのも良いですね!

「つぶつぶあった?」「このつぶつぶは何だろう?」など観察しながら、雑穀に関心を持つきっかけにもなるかもしれません。

雑穀米の選び方と炊き方のコツ

雑穀米用の商品は、大きさや色、硬さなどが違う複数の種類がブレンドされたものが多く出回っていて、産地も様々です。
ここでは、子ども向けにおすすめの雑穀と、美味しく炊くための工夫をご紹介します。

国産の雑穀を選ぶのが安心

小さな子どもには、きびあわひえといった種類の雑穀がおすすめです。ほかに比べて軟らかいため消化しやすく、食べやすい食感だからです。

もし選べるようであれば、国産のものを手に取ってみるのも良いですね。

国産の雑穀は産地がわかりやすく、輸送距離や時間が短いため、新鮮さや風味を感じやすいのが魅力です。

中には生産者の顔が見える商品もあるため、子どもに食べさせるときの安心感や、国内の農家さんを応援できるという点でも、嬉しい選択になると思います。

あわ・きび・ひえ・黒米・赤米など、雑穀の種類ごとの特徴を知りたい方は、こちらも参考にしてください。

関連記事:雑穀の種類一覧

炊く前にしっかり浸水・軟らかめに炊くのが基本

雑穀を炊くときの浸水時間は、2時間以上取れると良いですが、難しい場合は夏なら30分、冬には1時間を目安にすると良いでしょう。

朝に炊飯する場合は前の晩から、夜の場合は当日の朝から浸水しておけると良いですね。

ただし、気温の高い夏場は長時間常温で置くと傷みやすいので、炊飯まで冷蔵庫に入れておくことをおすすめします。

また、大人用の雑穀米は、白米だけの場合と同じように、重量に対して1.5倍の水を加えて炊きますが、子どもに食べさせるなら、前述のとおり加水量を多めにして軟らかく炊きましょう。

五穀米・十六穀米は何歳から?

雑穀米と一口にいっても、五穀米・十六穀米・十八穀米など、商品によって含まれる雑穀の種類はさまざまです。

子どもに食べさせる場合は、「何種類入っているか」だけでなく、「どんな原材料が入っているか」を確認することが大切です。

五穀米は1歳半〜2歳以降を目安に少量から

五穀米は、米・麦・豆・きび・あわ・ひえなど、複数の穀物を組み合わせたものを指すことが多いです。

子どもに食べさせる場合は、雑穀米と同じく、離乳食が完了する1歳半〜2歳以降を目安に、少量から始めるとよいでしょう。

ただし、五穀米の内容は商品によって異なります。大麦・大豆・小麦・そばなどが含まれている場合は、アレルギーに注意が必要です。

十六穀米は種類が多いため、まずは原材料を確認

十六穀米は、名前の通り多くの雑穀がブレンドされている商品が多く、栄養や食感のバリエーションを楽しめる一方で、子どもに初めて食べさせる場合は注意が必要です。

理由は、含まれる雑穀の種類が多いほど、万が一体調に変化があったときに、どの食材が原因か判断しにくくなるためです。

初めて雑穀米を食べさせる場合は、いきなり十六穀米から始めるよりも、あわ・きび・ひえなど、比較的小粒でやわらかい雑穀を少量から試す方法もあります。

十六穀米を使う場合は、白米に混ぜる量を少なめにし、しっかり浸水してやわらかく炊きましょう。

そば・大豆・小麦・はと麦などを含む商品に注意

雑穀ブレンドには、そば・大豆・小麦・大麦・はと麦などが含まれることがあります。

特に、食物アレルギーがある子どもや、初めて食べる食材が多い時期には、原材料表示をよく確認しましょう。

初めて食べさせる日は、体調がよい平日の日中に少量から試すのがおすすめです。食後に気になる症状が出た場合に、医療機関へ相談しやすいためです。

雑穀米と子どもに関するよくある質問

雑穀米は1歳でも食べられますか?

1歳の時点では、雑穀米を無理に始める必要はありません。

普通のごはんをしっかり噛んで食べられるか、便の状態が安定しているか、初めての食材で体調を崩しやすくないかを見ながら判断しましょう。

迷う場合は、離乳食が完了する1歳半ごろまで待つのがおすすめです。

雑穀米は1歳半なら食べても大丈夫ですか?

1歳半ごろは、雑穀米を少量から試しやすくなる目安の時期です。

ただし、1歳半になれば必ず食べられるというわけではありません。最初は白米に少量だけ混ぜ、やわらかく炊いて、食後の様子を見ながら進めましょう。

雑穀米は2歳から毎日食べてもいいですか?

2歳ごろから雑穀米を取り入れることはできますが、毎日食べさせる必要はありません。

最初は週1〜2回程度から始め、便の状態や食欲、体調に問題がないかを確認しましょう。胃腸が弱い子や、下痢・便秘になりやすい子は、頻度や量を控えめにすると安心です。

五穀米は何歳から食べられますか?

五穀米も、雑穀米と同じく1歳半〜2歳以降を目安に少量から始めるとよいでしょう。

ただし、五穀米に含まれる原材料は商品によって異なります。大豆・小麦・大麦・そばなどが含まれている場合は、アレルギーに注意してください。

十六穀米は何歳から食べられますか?

十六穀米は多くの雑穀が含まれるため、初めての雑穀米としては慎重に取り入れたい食品です。

1歳半〜2歳以降を目安に、まずは原材料を確認し、白米に少量だけ混ぜてやわらかく炊きましょう。初めて食べる日は、体調がよい平日の日中がおすすめです。

雑穀米は離乳食に使えますか?

離乳食期は、基本的に白米のおかゆを中心にするのがおすすめです。

雑穀米は、離乳食が完了し、普通のごはんをよく噛んで食べられるようになってから、少量ずつ取り入れるとよいでしょう。

雑穀米で腹痛や下痢になることはありますか?

雑穀米は、子どもによっては消化に負担がかかり、腹痛・下痢・便秘などにつながることがあります。

特に、食べる量が多い、よく噛まずに飲み込む、炊き方が硬い、胃腸の調子が悪いといった場合は注意が必要です。最初は少量から始め、やわらかく炊くことを意識しましょう。

まとめ:雑穀米は年齢に合った段階的な導入を

雑穀米は体によいイメージがある一方で、「小さな子にいつから食べさせていいの?」と心配になる方も多いでしょう。

基本の目安は離乳食完了期(1歳半頃)からです。3歳頃からは、噛む力や消化の様子を見ながら少しずつ増やし、6歳頃には大人と同じように楽しめるようになります。

大切なのは、一人ひとりの子どもの成長や体調に合わせて段階的に取り入れていくことです。無理なく続けられる形で、食卓に雑穀米を取り入れていただけたらいいなと思います。

吉田万里絵
[編集者プロフィール]
吉田万里絵
栄養士、離乳食アドバイザー、小児食生活アドバイザー、雑穀エキスパート、雑穀アドバイザー
保育園の栄養士として、アレルギーがあっても同じ食事を楽しめるよう工夫しながら、子育て中の親子を食でサポートしてきました。助産院では産後の女性に寄り添い、心も体もほっとできるごはんづくりをしています。そんな日々の中で雑穀と出会い、毎日のごはんにやさしく栄養をプラスできる魅力に気づきました。