

雑穀のきほん
雑穀とは

雑穀(ざっこく)とは、一般的な主食である白米や小麦以外の、さまざまな穀物の総称です。代表的なものには、もち麦・はと麦・ひえ・あわ・きび・キヌア・アマランサス・黒米・赤米などがあります。これらは「主穀(米・麦)」に対する「副穀」として位置づけられ、古くから食文化に取り入れられてきました。
雑穀は種類ごとに独自の栄養価を持ち、食物繊維・鉄分・カルシウム・マグネシウム・ビタミンB群などが豊富に含まれているのが特徴です。特に、現代人に不足しがちなミネラルや抗酸化成分をバランスよく補えるため、健康意識の高まりとともに再評価が進んでいます。また、白米に雑穀を混ぜて炊くだけで、手軽に食生活を見直せることから、「雑穀米」としての人気も高まっています。 雑穀はそれぞれ風味や食感が異なり、プチプチ・もちもちした食感を楽しめるのも魅力のひとつ。最近ではご飯だけでなく、スープやサラダ、スイーツへのアレンジなど、レシピの幅も広がっています。雑穀は“古くて新しいスーパーフード”として、日常に取り入れやすく、持続的に健康を支える存在です。
雑穀の歴史

雑穀は、米や小麦が主流となる以前から、人々の暮らしを支えてきた古代の食糧源です。日本では縄文時代の遺跡からヒエやアワの種子が出土しており、1万年以上前から雑穀が食べられていたことが分かっています。
弥生時代以降は水稲耕作が普及し、白米の生産が主流になりましたが、寒冷地や水が乏しい地域では、引き続き雑穀が重要な作物として栽培され続けました。江戸時代になると、白米は「ごちそう」とされ、日常的にはアワやヒエを混ぜた「雑穀ご飯」が多くの庶民に食べられていました。 しかし、戦後の食生活の欧米化や精白米の普及により、雑穀の消費量は一時期大きく減少します。近年では、栄養バランスや自然食品への関心が高まったことで、雑穀が再び注目されるようになりました。伝統的な穀物でありながら、現代人の健康課題にも応える“未来志向の食材”として、雑穀はあらためて注目を集めています。
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